平安初期の家(養命酒駒ヶ根工場)
この住居は、養命酒駒ヶ根工場内遺跡より発掘された平安時代初期の住居址を復元したものである。住居の規模は、東西8.0メートル、南北7.9メートル、居間の広さは17平方メートルの隅丸方形(すみまるほうぎょう)の竪穴式住居である。
復元された建造物の高さは5メートルで入母屋式(いりもやしき)構造の古代の特徴をもっている建築様式の住居である。構造は、四本の丸柱、梁と桁は手斧による削り角、屋根は母屋梁(もやはり)の上に木舞(こまい)をかけ茅葺屋根とした。壁は板を用い杉皮を両面に張り、割小舞で押さえてある。建築設計は、日本考古学協会員友野良一氏によるものである。
|Posted 2009.11.1|