ビジネスに通じる剣道・弓道の ” 残 心 ”
剣道や弓道で「残心」という言葉があります。
刀を振るって切り結んだ後、敵の反撃に備えて心の構えを崩さないでいること。あるいは矢を放った後、緊張した心をそのまま持続していることいいます。すなわち「終わりを慎むこと初めののごとくあるべし」という教えです。
勢いに任せて突進し、敵を倒したのはいいが、そこで心を緩めてしまうと思いがけない失敗をし命を落とすかもしれない。これは、戦国時代だけの話ではありません。現在のビジネスの世界で現実的な営業姿勢や、そして現場の実施行動にも当て嵌ります。
一つの難関的プロジェクト事業を征服して祝杯を上げるときが要注意である。それは慢心して気が緩めば、すぐに停滞を退化がが始まるからです。迫力は弱くなり、貴重なアイデアは涸れてくる。競争相手は挽回しようとあらゆる手段で巻き返しを狙ってくる。仕事仲間もしかり。いつ後ろから切りつけてくるかわからない。会社経営の【残心】とは、その恐ろしさをしり、勇気と謙虚な心を持ち戦うことではなかろうか。日々の格言として是非、実行語録に加えてください。
本文は、このホームページ管理者が中部経済同友会で尊敬しお世話になっている、岩部建設株式会社の岩部一好氏が自費出版された本を頂戴したので、自分のビジネス決算期34期目の自社、一番心に残る内容を許可なく記載させていただいた。
岩部一好氏は、作家:故・城山三郎しとは非常にご縁の深い方でした。何かにつけてご教示をされています。ご教示された内容の中に「三つの教え」があるといいます。
● 一つ目は「専門の学問をしっかり勉強することによるライセンスの取得と技術力の向上」
●二つ目は「専門だけだと視野が狭くなるから、社会のこと、時代や世間のこと、何事も学び、特に文化への視野を広くもち続けること」そして
●三つ目は「この世のはすべてに人間が関係しています」と、何度も教えられたそうです。
|Posted 2010.8.21|