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トキ(朱鷺)10羽・27年ぶりに空へ


2008年9月25日、自然界で姿を消した「トキ」を野生復帰させるため、環境省は「佐渡トキ保護センター」(新潟県佐渡市)で飼育した10羽を試験放鳥した。薄物色の羽を広げ27年ぶりに空を舞う姿に市民らは歓声を上げた。トキは乱獲や生息環境の悪化により激減。野生で残る五羽を保護したが、最後の一羽が2003年に死に野生種は絶滅した。

中国から1999年に提供されたつがいで人口繁殖させて再び自然界での繁殖を目指した。2012年には放鳥トキのペアから初のヒナが誕生した。地元はトキがエサとするドジョウや昆虫を確保しやすくするため、冬でも田んぼに水を張ったり、農薬を減らしたりする取り組みを続けた。個体数は順調に増え、環境省は2019年1月に絶滅危惧種などwp分類するレッドリストで「野生絶滅」から、一ランク低い指定に変えた。野生のトキは2019年9月3日時点で、405羽となった。(2019.09.25・日経新聞)

 |Posted 2019.9.25|