東京開催のオリンピック・パラリンピックが終わる
2021年9月5日・東京オリンピック・パラリンピックが終わる。事件が起きたのは開幕直前だった。1972年1月、札幌五輪のために来日していたオーストラリアの滑降王、カール・シュランツが企業の企業の広告活動で報酬を得ているとして失格になったのである。国際オリンピック委員会(IOC)のブランテージ会長が激怒した。
▼アマチュアリズムを信奉する、この人ならではの決断だったという。しかいその強硬ぶりに批判が湧き出し、のちにIOCはアマチュア規定を削除した。80年代からはサマランチ会長のもとで商業化へと舵を切り、ロサンゼルス大会がその象徴となった。昨今では、IOCは世界に五輪を売り歩く営利組織だと評される。
▼コロナ過でほぼ無観客の開催となる東京大会も、テレビの放映権料料が入るからIOCの腹は痛まないという。目下この組織を率いるバッハ会長は、7月14日に、菅総理と会って意気軒高な様子を見せていた。あす(7/16)は広島を訪れて平和を祈ると言う。大いに日本を知る、IOCなるものを、多くの日本人がどう見ているか知ると良い。
▼シュランツ事件など今は昔。往時のようなアマチュア至上主義には戻れないにしても、開催国に負担を強いて、自らは肥え太るIOCビジネスが限界に来ていることは明白だろう。コロナの東京感染者は、7月14日に、1,000を大きく超えた。そんななかで開く東京大会が五輪貴族たちに改心をもたすなら、いささかの救いはあると思うが・・・。(2021年7月15日・日刊紙の夕刊「春秋」から)
このホームページの管理者は思う「オリンピック・パラリンピック」は世界平和のためではなかったのか?一説に、東京大会を中止したら、巨額な違約金をIOCは要求してくる。よって中止できない状況に追い込まれている。これが事実であれば「全ての関係者が報道しない」如何なものかと考える。(蛇足・パラリンピックの成功は開催国の力量を問われると思う)
(パラリンピックに出場した選手が「自分らしさを追求する姿」は素晴らしかった)
|Posted 2021.9.5|