ふるげんメールレター [衆議院議員古川元久]を貼付(2022.05.13)
【沖縄本土復帰50年に寄せて】
2022年5月15日で戦後、アメリカ統治下にあった沖縄が本土に復帰して50年になります。
しかし今でも沖縄の人たちは本土に対して複雑な思いを抱いています。
もちろんそこには過度に沖縄に集中する米軍基地などの問題もありますが、
沖縄の人たちの思いを本当に理解するためには17世紀まで沖縄の歴史を遡ることが大切だと思います。
沖縄は、もともとは1429年にできた琉球とよばれた独立王国でした。
その地理的な有利性を活かし、中国や日本をはじめ周辺諸国と貿易を行い栄えていました。
その琉球に1609年、薩摩藩が侵攻し、以後、琉球王国は事実上、薩摩藩の植民地となったのです。
明治に入って廃藩置県が行われた際には、いわゆる琉球処分によって強制的に琉球王国は廃され、沖縄県となりました。
そして太平洋戦争末期の1945年のアメリカ軍との凄惨な戦い、いわゆる沖縄戦があり、戦後、50年前までアメリカ統治下に置かれたのです。
沖縄の人たちの本土に対する複雑な思いの背景には、こうした長い歴史的な本土との関係があるのだと思います。
私たち本土の人間の多くが、沖縄のことを知っているようで知りません。
私自身も沖縄が本土復帰50年を迎えたこの機会に、もう一度、沖縄のことをいろいろと学び直してみたいと思います。
|Posted 2022.5.13|