AIは世界をどう変えるのか 筑波大大学院・博士後期課程・矢倉大夢氏
●AIがもたらす未来
■良い側面
AIの力を使って情報の操作を簡単にすることで、クリエイテブな活動や創作のプロセスが民主化され、さまざまな人が自分の能力を発揮できるようになる可能性があります。例えば、お絵かきAIのサポートを通じて輪郭線だけのイメージを具現化したり、AIを活用して容易にウエブサイトのデザインや音楽制作をしたりすることができます。
また、プロの能力を拡大する未来も考えられます。囲碁の世界では既に、AIがプロ棋士のの練習に使われるようになり、新しい戦力やバリエイションが生まれるようになり、新しい戦略やバリエイションが生まれるようになりました。これによって、人間の能力がさらに進化し、人間同士の対局においても新たな展開が生まれています。
■悪い面
しかし、悪い面の進歩には悪い面も存在します。情報の操作にコストがかからなくなると、フェイクやゴミ情報が増え、偽情報が簡単に拡散されてしまう可能性があります。AIを利用してフエイクニュースや偽の記事を作成することが容易になり、現実の出来事に影響を与えることもあります。これにより社会や個人に深刻な影響が及ぶ可能性があります。
また、AIを騙すためのAi技術も進化しており、AIが誤認識したり悪用されたりするリスクも存在します。例えば、Aiを騙して自動運転車がわざと誤認するように仕向けたり、ALEXAなどの音声アシスタントを不正に操作したりできます。これらの技術の悪用により、セキュリテイや個人のプライバシーな関する問題が生じる可能性はいがめません。
■まとめ
最近、AIの能力は大幅に広がり、様々な人々の表現や能力をさらに向上させる可能性を秘めています。だたし、新しい技術を導入する際には常にリスクが伴います。しかし、日本がそれを恐れてAIを避け続けるだけでは、技術の発展は望めません。常に注意を払い、AIを有効活用することが、日本社会の進歩につながると信じています。そして今が、その重要なターニングポイントであると考えています。
(2023年7月3日の講演会から抜粋)
|Posted 2023.8.1|